今季ドラマ「舟を編む」フィーバーが続いている別府です。
4話に続き5話について投稿します。
第5話は母子の言葉のかけ違いの話。
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親の愛。
言葉は気持ちを表すが、また言葉も万能ではない。
言葉にならない愛もある。
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どうも、親子ものに弱いようです。
第5話 あらすじ
小学1年生向けの辞書を読む会を開催した辞書編集部。そこで出会った男の子。
その子は母が発した言葉の意味が辞書に無く色々な辞書をあたる。
その言葉は「ウムン」。お母さんが言った言葉…ウムンじゃなかった。
母がそんな言葉を言うはずがないと言葉の方を疑う気持ち。
主人公のみどりは子供の頃に母の誕生日を精一杯お祝いしてその時母が言った「あの子はいつもからかって」という言葉がずっと心に残っていた。
男の子が母の言葉を疑うように「からかう」を辞書で調べると別の意味と出会う。
多くの辞書に悪い意味で書かれていた「からかう」が本当はみどりの故郷山梨の方言で「心を尽くす」という意味があることに気づく。
言葉の意図を、母の言葉を疑えばよかった、涙するみどり。
信じるために、疑うことを知る。
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人は思っていることを全て完璧に言葉にすることは不可能です。
最近、5歳息子の担任の先生が辞めることに。
1年間喧嘩の絶えないやんちゃな子が多いクラスで必死に子供たちを愛して叱って個性を尊重して伸ばしてくれた先生。
先生に手紙を書いたら?となかば無理矢理、ひらがながまだ練習中ですが頑張って息子が書いた手紙はたった5文字の「ありがとう」。
話しでは他にもたくさん話してた息子、でもまだ文字が書けへんねんな〜
そして先生からお返事。普段の息子をよく見ているなという驚き。
「最後にゲームはほどほどにね」という愛ある促し。
ああ、言葉にならなくても伝わっているんだなと、涙。
私自身、子供たちに学ぶことが多くて、元来感動とか愛とか熱いものに素直になれない性分だったので今が本当に人生勉強、二週目の学び直しです。
(賑やかな先生が我が家に3人も。ありがたいことで笑)
しかしこのドラマ深すぎやしませんか。
たった45分にこの気づきと学び。
しかも今、原作の小説を読んでいるんですが主人公が原作は男性、ドラマは女性。
原作にいない登場人物がドラマには登場して設定も全然違って進行も全然違う!
なのにこんなにも言葉と映像を膨らませられる脚本。
その力量に心から畏怖の念を抱く今日この頃です。
原作があって、その言葉を映像にする脚本家さんを始め関わるスタッフさん多くのこだわりと愛。
映像制作に携わるものとして心が豊かになる経験です。